左肘が痛いのに、右膝を見る? 痛い場所だけを施術しない理由

左肘が痛いのに、なぜ右膝まで見るの?
「左の肘が痛いんです」
そんなお悩みで来店されていた方がいらっしゃいました。
手に力を入れたり、腕を内側にひねったりすると肘が痛い。
日常生活でも、いろいろな動作で痛みを感じる状態でした。
最初は、指先から手首、肘、肩、首まで、 左腕全体の動きやつながりを確認しながら施術しました。
すると10〜15分ほどで、 「すごく楽になりました」 と変化を感じてくださいました。
ところが、その状態がずっと続いたわけではありませんでした。
1週間弱くらいは調子が良かったものの、 その後、少しずつ肘のつらさが戻ってきたそうです。
そこで私は、 「もう一度、肘だけを見ればいいのかな?」 と考えました。
この記事でお伝えしたいこと
今回お伝えしたいのは、 「痛い場所=そこだけに問題がある」とは限らない ということです。
身体は、腕、背中、骨盤、脚などが協力しながら動いています。
そのため、その場では楽になってもまた戻ってくる場合には、 「ほかの場所から負担がかかっていないかな?」 と身体全体を見直すことも大切だと、私は考えています。
その後、今度は右膝に強い痛みが
この方は以前からマラソンなどの運動をされていて、 右膝には張りを感じることがありました。
さらにご自宅でも、 エクササイズ用のバイクを使って運動されていました。
そんな中、ある日バイクに乗っていると、 右膝に突然強い痛みが出たそうです。
整形外科を受診し、 理学療法士さんから教わったストレッチを続けることで、 「4割くらいは良くなった」 とのこと。
ただ、そこから先はあまり変わらない。
そして、左肘もまだつらい。
そこで今回は、左肘だけではなく、 新しく強い痛みが出ていた右膝も含めて、 身体全体の動きをもう一度確認してみることにしました。
左肘が痛いのに、なぜ右膝を見るの?
身体を確認すると、 右膝の動きに少しぎこちなさがありました。
右足首
↓
右膝
↓
右股関節
↓
骨盤
という右脚全体のつながりを確認し、 それぞれがもう少しスムーズに連動して動けるように整えていきました。
もちろん、それだけで左肘の動きが 完全にスムーズになったわけではありません。
そのため、左肘や左腕にも必要な調整を行いました。
ここで大切なのは、 「左肘が痛いから、左肘だけを見る」 と最初から決めつけなかったことです。
身体は、離れた場所も一緒に動いています
「でも、左肘と右膝って全然違う場所じゃない?」
そう思われるかもしれません。
例えば、歩いているところを想像してみてください。
右脚が前に出るときには、 反対側の左腕も動きますよね。
私たちの身体は、 「腕は腕」「脚は脚」と 完全に別々に動いているわけではありません。
腕、肩、背中、骨盤、脚などが協力しながら、 一つの動きを作っています。
だから私は、 「痛いところはどこか?」だけではなく、 「身体全体がうまく協力して動けているか?」 というところも確認しています。
右脚をかばうことで、左側にも負担がかかっていた?
今回の身体の状態やこれまでの経過から、
右脚に負担が蓄積し、それを身体のほかの部分が補いながら動く中で、 反対側の左腕や左肘にも負担がかかっていた可能性はないだろうか?
と考えました。
ただし、 「右膝が悪かったから、左肘が痛くなった」 と断定できるわけではありません。
身体を確認したうえで考えた、一つの可能性です。
だからこそ、 身体を確認して必要なところを整え、 もう一度動きを確認し、その後の経過を見ることを大切にしています。
そして1か月後、「肘も膝もずいぶんいい」
次に来店されたのは約1か月後でした。
「その後、お身体の調子はいかがですか?」
と尋ねました。
すると、 「肘も膝もずいぶんいいです」 と教えてくださいました。
改めて身体を確認すると、 肘や膝の動きにはまだ少し気になるところが残っていました。
ですから、 「もう完全に問題ありません」 という状態ではありません。
それでも、ご本人が感じていた肘と膝のつらさは ずいぶん楽になっていました。
その場では楽になる。でも、また戻ってしまう方へ
今回の症例でお伝えしたいのは、 「左肘の痛みの原因は右膝だった」 ということではありません。
お伝えしたいのは、 痛みを感じている場所だけに、 負担の理由があるとは限らない ということです。
最初に左腕を施術したときも、 その場では「すごく楽になった」と教えてくださいました。
でも、1週間弱ほどすると徐々につらさが戻ってきた。
そんなときに、同じところだけを繰り返し施術するのではなく、 「ほかの場所から負担がかかっていないかな?」 と、もう一度身体全体を見直してみる。
ネルでは、そんな考え方を大切にしています。
肘が痛ければ、もちろん肘も確認します。
膝が痛ければ、膝も確認します。
でも、それだけではなく、 その人の身体全体が、 どのようにつながって動いているのかを見る。
それが、繰り返す痛みや不調を考えるときに、 私が大切にしていることです。
よくあるご質問
痛い場所とは違うところも施術するのですか?
はい。痛い場所そのものも確認しますが、 姿勢や動き、身体全体のつながりを確認して、 必要に応じて離れた場所を整えることもあります。
今回のように左肘のお悩みでも、 身体の状態によっては脚や骨盤なども確認します。
その場で楽になっても、また戻るのはなぜですか?
理由は一人ひとり異なります。
痛い場所そのものだけではなく、 身体の使い方や、ほかの場所からかかっている負担などが 関係していることもあります。
ネルでは「なぜ戻ったのだろう?」というところも含めて、 毎回身体の状態を確認しています。
肘や膝の痛みでも相談できますか?
はい。 「肘を施術してもらったけれど、また戻ってきた」 「膝をケアしているけれど、なかなかスッキリしない」 など、今までの経過も含めてお聞きします。
「私の場合も、ほかのところが関係していますか?」
そんなご相談からでも大丈夫です。
佐賀市で、繰り返す肘や膝の痛み、 長く続く身体の不調でお悩みでしたら、 まずは今のお身体の状態やこれまでの経過をお聞かせください。
※この記事は、実際にご相談いただいた一例をもとに、 個人が特定されないよう配慮してご紹介しています。 同じような症状でも身体の状態や背景は一人ひとり異なります。 また、今回の経過だけから左肘と右膝の因果関係を 断定するものではありません。

