ダイエット(肥満)遺伝子検査とは?
遺伝子とは、遺伝情報の1つの単位のことを言います。
言い換えると、たんぱく質を合成する部分です。
私たちの体は、筋肉や臓器、血液、骨、皮膚、髪など多くの部分からできていますが、その主成分はいずれもたんぱく質で、男性の体の16〜18%、女性の体の14〜16%を占めています。(水が60〜70%を占めています。) 遺伝子はたんぱく質の合成に関係する設計図の役割を果たしています。
「いつ、どこで、どれだけの量の、どのようなたんぱく質を合成するか」私たちの体は、必要なタンパク質が必要なタイミングで必要な量作られることで完成します。
遺伝子とは一つ一つのたんぱく質の作り方のことです。
一生変化しない遺伝子
私たちは、両親からほぼ同じ遺伝子を1セットずつ受け継ぐため、あわせて2セットずつ持っています。
人間の遺伝子の約99.9%は同じですが、わずかに違いがあり、その違いが私たちの遺伝的個性を作ります。
このわずかな違いのひとつに、塩基という物質の並び方に入れ違いが起こる事があり、「変異」と呼びます。 ほぼ同じ遺伝子を2つ持っていますので、遺伝子の解析結果には、「両方に変異がない」「片方だけ変異している」「両方とも変異している」の3つのタイプがあります。
この生まれ持った遺伝子の並び方によって、あなたの一生変わらない体質は決まっています。
一生変化しない遺伝子の並びを知ることが、理想の自分への大きな最初の一歩となるのです。
3つの遺伝的リスク
遺伝子BODY革命は、肥満やダイエットに関連する遺伝子を解析し、 3つの遺伝的リスクを解き明かします。
遺伝的リスクによって、太る原因と太らないライフスタイル、 高い効果が期待できる ダイエット・ボディメイク法が分かります。
糖代謝リスク(解析遺伝子:β3AR)
糖代謝リスクが高い人の特徴
- 糖質で太りやすい
- お腹まわりに脂肪がつきやすい
- 食事制限で体重が落ちやすい
- サーキットトレーニングが効果的
- ダイエットをやめるとリバウンドしやすい
- 有酸素運動が効果的
糖質が原因で太りやすい遺伝的体質です。
つまり、「炭水化物や甘いものを減らすことで、効率よくダイエットを行う ことができる」ということになります。
おかず類をしっかりと食べても、主食を少し減らすことでダイエットが成功する可能性が高い遺伝的体質です。
ただし、りんごダイエットなど糖質が多い食べ物を積極的に食べてしまうと、反対に体重が増加したり、脂肪がついたりしやすいです。
たんぱく質リスク(解析遺伝子:β2AR)
たんぱく質リスクが高い人の特徴
- 筋肉がつきにくく、分解されやすい
- 脂肪もつきにくいが、一度脂肪がつくと落ちにくい
- 食事制限・激しい有酸素運動は逆効果くい
- 筋肉トレーニングを十分に行う必要がある
- ダイエット中でも間食を食べた方か良い
たんぱく質がうまく吸収できずに、筋肉がつきにくい遺伝的体質てす。
一般の人よりも筋肉がつきにくいので、意識してトレーニングなどを行い、筋肉をつけなければ、加齢と共に基礎代謝が急激に下がってしまいます。
しかし、たんぱく質リスクに関連する遺伝子は、同時に基礎代謝にも関連しており、たんぱく質リスクが高い人ほど、遺伝子の影響で基礎代謝が高くな ります。
これにより、若いうちは基礎代謝が高く、筋肉もつきにくいので、ほっそりと痩せている場合も多いです。
若いうちは食べても食べても太りませんので、歳を重ねても同じように食べ てしまい、激太りする危険性が高い遺伝的体質です。
たんぱく質リスクが高い人は、たんぱく質以外のものも吸収が苦手ですので、食事制限をしてもあまり効果が期待できません。 反対にしっかりと食事を行い、筋肉をつけることが大切です。
脂質代謝リスク(解析遺伝子:UCP1)
脂質代謝リスクが高い人の特徴
- 脂質で太りやすい
- 下半身に脂肪がつきやすい
- 食事制限だけでは体重が落ちにくい
- サーキットトレーニングが効果的
- からだが冷えやすい
- からだが硬くなりがち、むくみやすい
脂質が原因で太りやすい遺伝的体質です。
ダイエット、ボディメイクを行う場合は、「揚げ物などの油っぽい食べ物を 減らす食事の工夫で効率よく結果を出すことができる」ということになりまし。
食事制限をするときは、まずは炭水化物よりも脂質、おかずを減らすこ とでダイエットが成功する可能性が高い遺伝的体質です。
反対に、一生懸命炭水化物を減らしても、おかずを今までと同じように食べてしまうと思った以上の効果を期待することができません。
「主食を減らしておかずをしっかり食べる」ダイエットも人気がありますが、 脂質代謝リスクが高い人がこのダイエットを取り入れても反対に太ってしまう可能性が高いと言えます。